玄米パウダーって何?

玄米パウダーは、玄米を粉末状にした食品です。胚芽や糠層が残っているため、栄養価が高く、特にビタミンB群や食物繊維が豊富です。消化が難しい玄米を粉末にすることで、消化しやすくなります。主に小麦粉の代替として、パンやお菓子、スムージーなどに利用されます。グルテンフリーであり、健康志向の食生活に適しています。

この記事では以下の内容について記述します。(詳細は目次をご参照下さい)

  1. 玄米粉はどんな料理に使えるの?
  2. 米粉との違いは?
  3. 玄米粉の作り方

玄米粉はどんな料理に使えるの?

玄米粉は多様な料理に利用できます。以下のような使い方があります:

  • お菓子作り: マフィン、クッキー、ホットケーキ、シフォンケーキ。
  • 主食: パンやお好み焼き、チヂミの生地。
  • 揚げ物: 天ぷらの衣として。
  • とろみ付け: カレーやシチュー、グラタンに使用。
  • ドリンク: 熱湯に混ぜて飲むことも可能です。

玄米粉はグルテンフリーなの?

はい、玄米粉はグルテンフリーです。玄米粉はお米から作られており、小麦粉には含まれるグルテンが含まれていません。そのため、グルテンに敏感な人やアレルギーを持つ人にも適した食品とされています。

玄米粉を使用したスイーツのレシピを教えて

玄米粉を使用したスイーツのレシピとして、しっとりマドレーヌを紹介します。

材料(12〜14個分)

  • 玄米粉: 50g
  • ベーキングパウダー: 2g
  • アーモンドプードル: 10g
  • 砂糖: 25g
  • はちみつ: 20g
  • 卵: 1個
  • 塩: ひとつまみ
  • バター: 60g

作り方

  1. オーブンを200℃に予熱。
  2. ボウルに玄米粉、ベーキングパウダー、アーモンドプードルを混ぜる。
  3. 別のボウルで砂糖、はちみつ、卵、塩を混ぜ合わせる。
  4. 3に1を2回に分けて加え混ぜる。
  5. 溶かしたバターを加え、型に8分目まで入れる。
  6. 180℃で12分焼く。

このレシピは簡単で、栄養価も高いです。

玄米粉を使用したトマトハヤシライスの作り方を教えて

玄米粉を使用したトマトハヤシライスのレシピをご紹介します。

材料(2人分)

  • 玄米粉: 大さじ2
  • 牛肉(こま切れ): 150g
  • 玉ねぎ: 1個
  • にんじん: 1/2本
  • トマト缶(カット): 1缶
  • ウスターソース: 大さじ1
  • ケチャップ: 大さじ2
  • 水: 200ml
  • 塩・こしょう: 適量
  • オリーブオイル: 適量

作り方

  1. 準備: 玉ねぎとにんじんを薄切りにする。
  2. 炒める: フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎを透明になるまで炒める。
  3. 牛肉追加: 牛肉を加え、色が変わるまで炒める。
  4. 野菜追加: にんじんを加え、さらに炒める。
  5. 調味料追加: トマト缶、ウスターソース、ケチャップ、水を加え、煮込む。
  6. とろみ付け: 煮立ったら玄米粉を加え、よく混ぜてとろみをつける。塩・こしょうで味を調える。
  7. 盛り付け: ご飯にかけて完成。

このレシピは栄養価が高く、ヘルシーな一品です。

米粉との違いは?

玄米粉と米粉の主な違いは以下の通りです:

  • 原料: 玄米粉は玄米を製粉したもので、米粉は精白された白米(うるち米やもち米)から作られます。
  • 栄養価: 玄米粉は胚芽や糠層が残っているため、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。対して、米粉はこれらの栄養成分がほとんど含まれていません。
  • 食感と風味: 玄米粉は茶色っぽく、香ばしい風味がありますが、米粉は白くてあっさりした味わいです。
  • グルテンの有無: どちらもグルテンが含まれません。

これらの違いにより、料理やスイーツにおいてそれぞれ異なる特性を持ちます。

玄米粉と米粉の栄養の違いは?

玄米粉と米粉の栄養面での主な違いは以下の通りです:

  1. ビタミン・ミネラル含有量:
    玄米粉は胚芽や糠層が残っているため、ビタミンB群やミネラルが豊富です。一方、米粉は精白された白米から作られるため、これらの栄養成分はほとんど含まれていません。
  2. 食物繊維:
    玄米粉は米粉と比べて食物繊維が豊富です。具体的には、玄米粉100gあたり3.5gの食物繊維が含まれているのに対し、米粉は100gあたり0.6gしか含まれていません。
  3. たんぱく質:
    玄米粉は100gあたり7.1gのたんぱく質を含んでいます。米粉は100gあたり6.0gなので、若干ですが玄米粉のほうがたんぱく質含有量が多いです。
  4. カロリーと糖質:
    カロリーと糖質に関しては、両者にほとんど差はありません。玄米粉は100gあたり370kcal、糖質80.6g、米粉は100gあたり356kcal、糖質81.3gです。
  5. GI値:
    玄米のGI値は55で、白米(80)よりも低いため、血糖値の上昇がゆるやかです。
  6. その他の栄養成分:
    玄米粉には、フィチン酸やGABAなどの健康に良いとされる成分も含まれています。

総じて、玄米粉は米粉よりも栄養価が高く、特にビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。ただし、カロリーや糖質に関しては大きな差はありません。

玄米粉の作り方

玄米粉の作り方は以下の手順で簡単に自宅で行えます。

材料

  • 玄米: 1合
  • 水: 適量

作り方

  1. 洗浄: 玄米を軽く水で洗い、ボウルに入れて水に浸します。1日3回ほど水を替えながら、24時間程度浸します。
  2. 発芽: 暖かい季節では、玄米が発芽し、0.5〜1ミリほど伸びるまで待ちます。気温によっては3日かかることもあります。
  3. 焙煎: ザルにあけて水を切り、フライパンに入れ、中火〜弱火で10分ほどよく煎ります。全体が茶色くなり、プチプチと弾けるようになったら焙煎終了です。
  4. 冷却: 焙煎した玄米をトレーに移し、冷まします。
  5. 粉砕: 冷めたら、ミルやフードプロセッサーで粉砕します。15グラムずつ入れて20秒ほど混ぜると良いでしょう。

この方法で約140グラムの玄米粉が作れます。自家製の玄米粉は栄養価が高く、新鮮な風味が楽しめます。

玄米粉を自家製で作る際の注意点は?

玄米粉を自家製で作る際には、以下の点に注意が必要です:

  1. 短期間で食べきれる量を作る:
    玄米を長時間または強い火力で焙煎すると、油脂成分が表面に出て酸化が進みやすくなります。そのため、短期間で食べきれる量だけを作ることが重要です1.
  2. 必ず火を通して食べる:
    生の玄米粉には雑菌が多く含まれている可能性があります。また、アブシジン酸の害を避けるためにも、必ず料理の材料として使用するなど、火を通してから食べることが推奨されます1.
  3. 保存方法に注意:
    自家製の玄米粉は酸化しやすいため、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、できるだけ早く使い切るようにしましょう。
  4. 粒度の調整:
    家庭用のミルやフードプロセッサーでは、均一な粒度を得るのが難しい場合があります。料理の用途に合わせて、ふるいにかけるなどの工夫が必要かもしれません。
  5. 衛生管理:
    玄米の洗浄や乾燥、粉砕の過程で衛生的に取り扱うことが重要です。清潔な器具を使用し、作業場所も清潔に保つようにしましょう。

これらの点に注意しながら自家製玄米粉を作ることで、より安全で栄養価の高い玄米粉を楽しむことができます。

買う場合にはどのくらいの価格帯なの?

玄米粉の価格帯は、600gで約300〜1,800円が一般的です。具体的には、例えばオーサワの玄米粉(200g)が345円、他の製品では1,489円から1,846円程度で販売されています。

量やブランドによって価格は異なるため、購入時には色々と比較した方が良いでしょう。

以上をまとめると

1. 玄米粉とは

  • 玄米を粉末状にしたもので、栄養価が高い(ビタミンB群、食物繊維が豊富)。
  • グルテンフリーで、健康志向の食生活に適している。

2. 使用用途

  • お菓子作り: マフィン、クッキー、ホットケーキ。
  • 主食: パンやお好み焼きの生地。
  • 揚げ物: 天ぷらの衣として。
  • とろみ付け: カレーやシチュー。

3. 栄養の違い

  • 玄米粉: ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富。
  • 米粉: 精白された白米から作られ、栄養価は低い。

4. 自家製の作り方

  1. 玄米を洗浄し、24時間水に浸す。
  2. 発芽させ、焙煎して冷却。
  3. ミルやフードプロセッサーで粉砕。

5. 注意点

  • 短期間で消費: 酸化しやすいため、少量を作る。
  • 火を通す: 生のまま食べない。
  • 保存方法: 密閉容器で冷蔵保存。

6. 食べる際の注意点

  • 適量を守る(消化不良の可能性)。
  • アレルギーに注意(米アレルギー)。
  • 授乳中や乳幼児への与え方に配慮。

これらの情報を参考にして、玄米粉を健康的に楽しんでください!

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